ギターバッファー はマスト機材? DYNAX Junction Buffer (何の為?)
ギターバッファー はマスト機材?
ギターバッファー は世の中に沢山出ていますよね!バッファーと言っても、接続するだけの物や、Toneを可変できる物、Bufferのボリュームを可変できる物など、様々な物があります。
そもそも ギターバッファー って何の為に入れるのでしょうか?
考え方は、人それぞれ異なりますが、DYNAXとしては、昨今のギターバッファーは品質も良く、色んなことができて便利だけど「音が変わりすぎる」と感じています。
ご存知の通り、ギターから出力される信号は、非常に微弱で俗にいう ハイインピーダンス となっています。インピーダンスが高い場合、電源回りや環境などの「ノイズ」の影響を受けやすく、エレキギターにノイズが付いて回るのは、それが理由となります。
EMGなどのアクティブピックアップってノイズが少ないと思いませんか?これは、ピックアップの信号を内蔵のバッファーを介すことで、ギターから出る信号が ローインピーダンス になっているからです。ただ、アクティブピックアップの音は好き嫌いが分かれ、ノイズが少ないのも解るけど、音が嫌だ!というギタリストも多くいるのも事実です。
さて、冒頭の ギターバッファー って何の為に入れるの? ということですが、本来の役目を一言でいうとバッファーを通すことで、ギターの信号をローインピーダンス化しノイズを影響を受けにくい「強い信号に変換する」ということです。
この事で、バッファー有り / 無しでは、外来ノイズの影響を受けづらくすることが可能となります。
エフェクターボード 設置への考え方
ローインピーに変換する事でノイズに強くする!という事で、エフェクターボードにギターバッファーをインサートしているプロのギタリストも多くいます。エフェクターボードに設置する場合は、まずは 最前段が好ましいです(ギターから最初に入ってくるinput)
理由としては2つ
1)シールドケーブルによる劣化を補える
自宅での運用は別として、リハやステージなどの場合、最低3m以上の物を使うと思います。ご存知の通りシールドケーブルは長くなればなるほど音質劣化やボリュームが下がり、本来ギターから出力されている情報までは復元することはできません。その出力が下がった信号を修正する為にバッファーが用いられます。バッファーを通過することで、劣化したサウンドを輪郭感とパワーのある感じに修正してくれます。
また、Junction Buffer を通す事で、ギターサウンド自体の「輪郭感」や「レンジ感」も向上します。
2)ローインピーダンスの信号を送れる
ギターからのハイインピーをバッファーを通す事で、ローインピーに変換する(ノイズを受けにくい)ことで、ローインピーに変換されたギター信号がエフェクターボードに設置されている全てのエフェクターを通る事になります。DYNAX Junction Buffer の出力インピーダンスは 1kΩ です。
昨今のエフェクターの殆どが True Bypass (トゥルーバイパス)方式となり、エフェクトOFFの際は、入力された信号をそのまま次段のエフェクターへ伝えます。つまり、True BypassのエフェクターOFFの時は、バッファーを通過したローインピーの信号はそのままとなります。
エフェクターONにした場合は、エフェクターに搭載されている出力バッファーの値(概ね1KΩ~10kΩ)に変換されてしまいますが、1KΩ~10kΩも十分ローインピーに入りますので、ノイズに強い信号となります。
本音を言えば、エフェクターボードのノイズ対策を考える場合、イギリスのエンジニアである ピートコーニッシュ の様に、各エフェクターの出口全てに「高品質なバッファー」を噛ませる事で、エフェクターボード内を通る信号を適正なインピーダンスにすることが理想的ではありますが、相当高額な費用が掛かってしまいます(バッファーならなんでもいいという訳ではない為)
今回は「ギターバッファー って何の為に入れるの?」ということを題材に記載致しました。
次回は、DYNAX JUNCTION BUFFERの特徴に触れて行きたいと思います。
DYNAX JUNCTION BUFFER のメーカーページはこちら
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