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DYNAX IR Strymon IRIDIUM 音が小さくなる 現象に関しまして | Theoneストア

IRIDIUM 音が小さくなる

IRIDIUM 音が小さくなる ! というユーザーさんが結構いらっしゃると思います。弊社の方でも、弊社 DYNAX IR を含め、サードパーティのIRも検証させて頂きました所、全てではありませんが 特定のIRについて音が小さくなってしまう ことを確認しております。
検証の結果 Strymon IRIDIUM はIRを読み込んだ際、IRデータの「音量のピーク」を読み取るアルゴリズムが一般的なIRローダーやプロセッサーとは異なることが起因していると判断しています。
Strymon側にも質問を投げました所以下のように回答がありました。


They are not the same level as the factory IRs because they were developed and normalized by a different person/company. Because IR files are not the same across the industry, we provided tools in the Impulse Manager software to adjust the LEVEL, TREBLE, and BASS for each IR used on the pedal. I recommend that the customer use these tools to normalize the level for their IRs on Iridium.

工場の IR と同じレベルではありません。 IR ファイルは業界全体で同じではないため、ペダルで使用される各 IR の LEVEL、TREBLE、および BASS を調整するためのツールを Impulse Manager ソフトウェアに提供しました。 これらのツールを使用して、Iridium の IR のレベルを正規化することをお勧めします。

Strymon 公式としては、この型での回答が正解(アルゴリズムには触れない)かと思いますが、実際、DYNAX IR や Sinmix、Celestion含めIRは、どのIRも基本的にIR自体は ボリュームを最大値まで上げている = マキシマイズしている 型となりますので、Strymonの言うように「IR自体のレベルが小さい」ということはありません。
実際 IRIDIUM で音が小さかったIRを、他のハード(BOSS Tube Amp ExpanderやFractal Audio AxeFXなど)に読み込むと、元から入っているIRよりもレベルが高く出力される物もあります。
また、音色によって、メーター上では同じレベルでも ドンシャリ と Midを持ち上げた音では「聴こえ方」に違いはありますので、後者の方が音量があるように聴こえることはあります。

IRを運用する上では、Strymonの言う通り「調整ツールや機能」を用い「使えるレベル」まで音量を持ち上げることは、他の機器でもセオリーではありますが、この IRIDIUM 音が小さくなる 問題は、調整ツールだけでは補正し切れないIRも存在し、IRIDIUM自体の「IRを読取るアルゴリズム」により IRのレベルが小さく出力されてしまうと判断しています。

IRをエディットすることで、本問題は回避できますが Strymon公式として情報を発表しておりませんので、弊社の方からも その手法については公開を控えさせて頂きます。

IRIDIUMで使えないIRは諦める?

では、IRIDIUMで使えないIRは諦めるのか?ということですが、そんなことはありません。
IRIDIUMが読み込めるIRは 96kHz のIRのみとなり、上記の通り IRに手を加えることによって 今まで音量が小さかったIRのレベルを持ち上げることが可能です。

取り急ぎですが、弊社にてIR対応機器をご購入頂いたお客様に配布している DYNAX IR Bundle の方に for IRIDIUM 96kHz というフォルダを追加しアップデートしておりますので、Bundle DLLページのパスワードをお持ちのユーザー様は、再度ダウンロード頂ければと思います。
※弊社配布の Bundleパスワードは弊社での購入様のみとなりますのでご了承ください。

DYNAX IR Bundle ダウンロードページ

IRIDUM対応のアップデータ

現在販売しております DYNAX IR の全てのIRファイルを IRIDIUM対応バージョンへアップデートすることも視野に入れておりますが、全ファイルを行うとなると「相当な時間を要してしまうこと」と「IRIDIUMのアルゴリズムに合わせる必要性」を考え、現在対応を検討しております。
また、一番大きな要因として、IRIDIUM対応の処理を行ってしまうと、DYNAX IRの醍醐味でもある

・リアル感とニュアンス感
・レンジ感

が、若干ですが低下してしまいます。

もし、DYNAX IRとサードパーティIRの両方をお持ちであれば、ギター本体側のボリュームを絞った状態で、DYNAX IR と サードパーティIRを弾き比べてみてください。
ピッキング強弱をつけた場合、DYNAXの方は、素直に反応(弱い部分弱く、強い部分は強く)しますが、サードパーティIRの方は、全体的にVelocityが高く出力されてしまい「強くても弱くても 均一のような感じになってしまう」ことが汲み取って頂けると思います。
他にもサウンド全体のレンジ感にも影響はありますが、一番大きな部分として、このニュアンス部分が若干犠牲になってしまうことが、IRの作り手として悩んでいる部分でもあります。

本件、社内でも再考し改めてご報告させて頂きます。

IRIDIUM 音が小さくなる

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