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トランジスタアンプの名機 Yamaha Fシリーズを解説

Yamahaのステージアンプ最高傑作と称されるトランジスタアンプ Fシリーズ

Yamahaの Fシリーズ はトランジスタアンプでありながらチューブアンプ然としたウォームなサウンドを追求し、Jシリーズの後継モデルとして1979年に発売されました。

現在ではトランジスタアンプサウンドとして世界的に認知されるRoland社のJazz Chorusと人気を二分する国産アンプとして80年代、多くのリハーサルスタジオ、ライブハウス更には公民館の音楽室などにまで常設されており、現在50代以上のギタリストには親しみ深いアンプでしょう。

『Jazz Chorus』と同じトランジスタ構造でありながら全く異なるサウンドキャラクターを持ち、この当時の国内トップスタジオミュージシャンからも愛用されており、そのサウンドと使い勝手が評価されたトランジスタアンプとして40年以上経過した現在でも、隠れた人気機種でありトップシーンで活躍するギタリストにも愛用者もおり、中古市場でも状態の良い物は人気を集めてるようです。

今回は1980年代初頭にYamahaのフラッグシップモデルであった国産トランジスタアンプ Fシリーズ を掘り下げてみたいと思います。

トランジスタアンプ Fシリーズ の要点まとめ

  • Fシリーズは、Jシリーズの後継として1979年に発売されたYamahaのトランジスタアンプです。
  • ラインナップはF50-112、F100-112、F100-212、F100-115の4機種です。
  • クリーンとドライブの2チャンネル構成に、パラメトリックEQとFatスイッチを備えています。
  • ウォームなクリーンサウンドが、ブルースからジャズまでジャンルを問わず支持されました。
トランジスタアンプ Yamaha F100-112 Fシリーズ


(https://gulftestinglab.com/index.php?product/gnontangiblec1725615?id=160)画像先

トランジスタアンプ Yamaha Fシリーズ とは?

Yamahaは70年代初頭から各種ギターアンプを生産しておりましたが、その集大成的なモデルと評価されるのが Fシリーズ と言えます。

一般的にトランジスタ構造のギターアンプは、Jazz Chorusに代表されるようにクリスタルなクリーンサウンドが特徴です。Yamaha社のギターアンプも前シリーズであるJシリーズまで同様なサウンドキャラクターでしたが、Fシリーズ はチューブアンプのような、温かみのあるウォームなサウンドを目指して開発されており Fシリーズ のFはファットを意味していたのではと推測されます。

トランジスタアンプ Fシリーズ のラインナップ

  • F50-112 出力50W 12inchスピーカー×1
  • F100-112 出力100W 12inchスピーカー×1
  • F100-212 出力100W 12inchスピーカー×2
  • F100-115 出力100W 15inchスピーカー×1

ラインナップは4機種です。

2チャンネル構成とパラメトリックEQの魅力

各種の音源でふくよかなチューブアンプのサウンドに慣れ親しんでいたギタリストからはトランジスタ構造でありながらも、刺々しくないサウンドが支持されることになりました。

更にクリーンとドライブの2チャンネル切り替え回路を備える構造で、Bチャンネルはゲイン/マスターの2ヴォリュームによって多彩なサウンドメイクが可能で、当時としては画期的なトランジスタアンプでした。この当時にギターアンプ市場で注目を集めていたMesaBoogieアンプなどのコントロール構造を意識していたと伺えます。

更に通常のEQコントロール(Treble、Mid、Bass)の他にパラメトリックEQが装備されていました。このパラEQはバンド内でのサウンドアンサンブルにおいて非常に秀逸でした。

ベーシックな自身のギターサウンドをEQコントロールでメイキングした後に、バンドアンサンブルに合せてパラEQでアジャストすることで埋もれることなくギターサウンドを獲得することが可能でした。

リヴァーブとFatスイッチ

搭載されているリヴァーブはAccutronics社製のユニットであり、エアー感のある秀逸なスプリングリヴァーブサウンドを持ち合わせます。

また、各チャンネルにFatスイッチが有り、Aチャンネルのヴォリュームコントロール、BチャンネルのゲインヴォリュームをPullすることでオンになり「音が太くなる」などの効果があり、シングルコイル系、ハムバッキング系などギターによって使うことで効果的と言えます。

著者が愛用したトランジスタアンプ Fシリーズ

著者が高校生だった1982年頃にライブで使える出力のアンプを思案し、F50-112を購入してメインアンプとして使っていました。やはり、トランジスタアンプでありながら太いサウンドが一番の魅力で、当時はハードロックでしたので同じYamahaのToneBoosterを併用してMarshallに近いサウンドを目指しており、十分満足なサウンドでしたね。

その後、コンテスト(EastWest)などに出場した際も常備アンプは Fシリーズ で非常に親しみのあるアンプです。(渋谷のエピキュラスホールでも Fシリーズ でしたね、Yamahaだから当たり前でしょうが)

Yamaha F100-112 コントロールパネル
(http://www17.plala.or.jp/PKO/f100b.html)画像先

ジャンルを選ばないトランジスタアンプのサウンド

日本のブルース界でレジェンドギタリストである内田勘太郎氏は、長年に渡って Fシリーズ の愛用者であり、ストックも多くお持ちのようで、あの温かみのあるクリアーサウンドは唯一無二なトランジスタタイプのギターアンプであり替えが利かないのでしょうね。

ジャズ系にも支持が高く、トランジスタタイプのギターアンプの中では、一般的なトランジスタ構造のギターアンプサウンド特性とされるエッジの効いた冷たいクリスタルクリーンより、むしろ Fシリーズ のウォームなクリーンサウンドは好まれており、シングルノートでのソロプレイではメロウなサウンドを奏でます。

このようにジャンルを超えてそのサウンドが愛されていましたが、80年代後半には、チューブアンプ回帰の流れもあり、現在ではライブユースクラスの大型トランジスタアンプは淘汰され、Fシリーズも姿を消すことになりますが、近年若手ギタリスト達のライブ映像などで Fシリーズ を使っているシーンを度々見受けます。

当然、新品販売時の世代ではないギタリスト達にチョイスされていることは驚きですが、再評価されていることは嬉しい限りです。電子技術の発展によって、チューブ構造のギターアンプ以外はデジタル技術を集約したサンプリングによって高性能なアンプが多数ある現在ですが、機会があればこのアンプが持つ魅力に触れてみては如何でしょう?

トランジスタアンプ Fシリーズ に関するよくある質問(Q&A)

Q. Yamaha Fシリーズとはどんなトランジスタアンプですか?

A. Jシリーズの後継として1979年に発売された、Yamahaのギターアンプです。トランジスタ構造でありながら、チューブアンプのような温かみのあるウォームなサウンドを目指して開発されました。

Q. Fシリーズにはどのモデルがありますか?

A. F50-112、F100-112、F100-212、F100-115の4機種です。出力は50Wと100Wで、スピーカーは12inch×1、12inch×2、15inch×1の構成があります。

Q. FシリーズとRolandのJazz Chorusは何が違いますか?

A. どちらもトランジスタ構造ですが、サウンドキャラクターは異なります。Jazz Chorusがクリスタルなクリーンを特徴とするのに対し、Fシリーズはウォームで刺々しくないサウンドが持ち味です。

Q. Fシリーズにはどんな機能がありますか?

A. クリーンとドライブの2チャンネル切り替えに加え、通常のEQ(Treble、Mid、Bass)とパラメトリックEQを備えます。Accutronics社製のスプリングリヴァーブと、各チャンネルのFatスイッチも搭載されています。

Q. Fatスイッチはどう使いますか?

A. AチャンネルのヴォリュームコントロールかBチャンネルのゲインヴォリュームをPullするとオンになります。音が太くなる効果があり、シングルコイル系やハムバッキング系などギターに合わせて使うと効果的です。

Q. Fシリーズはどんなジャンルに向いていますか?

A. ジャンルを選ばないアンプです。ブルースでは内田勘太郎氏が長年愛用し、ジャズ系でも支持されました。シングルノートのソロではメロウなサウンドを奏でます。

Q. Fシリーズは今でも使われていますか?

A. 80年代後半のチューブアンプ回帰の流れで姿を消しましたが、近年は若手ギタリストのライブ映像などで使われる場面を見かけます。中古市場でも状態の良いものは人気を集めているようです。

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Fシリーズを生み出したヤマハの企業情報は、Wikipediaのヤマハの項目で確認できます。

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