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ギターピックアップ の種類 と特徴 | THEONE | ハイエンド エフェクターなどの解説

ギターピックアップ の種類
シングルコイル、ハムバッキングなど、その特徴は?

ギターピックアップ 実に非常に多くの製品がリリースされていますよね!元々、エレキギターの ピックアップの種類 は、ギター本体のモデルによってそれぞれ、ルックスやサウンド特性に違いがあり、ギター購入時に機種を決定する重要なファクターの一つです。エレキギターは、弦を弾いて振動させ、その振動をマイクである『ピックアップ』が電気信号に変えてシールドケーブルを経由してアンプに送り、アンプで信号を増幅させてスピーカーから音が出す仕組みで成り立っています。
ギター本体の構造や材質なども大事なサウンド要素ですが、弦振動を拾う(ピックアップ)役目を担い、アンプへアウトプットされる最終的なサウンドのキャラクターを決定づけるのが『ピックアップ』です。
定番と言っていい代表的な『シングルコイル』『ハムバッキング』について、その特徴を解説します。

そもそもピックアップの仕組みって?

ギターに使われるピックアップには「マグネティックピックアップ」「ピエゾピックアップ」がありますが、ほとんどのエレキギターでは、マグネティックピックアップです。マグネティックピックアップは、磁石に直接コイルを巻くか、磁石にくっつけた鉄芯にコイルを巻く構造です。
ピックアップの近くでエレキギターの弦が振動することで、コイルの中の磁界が変化してコイルに電流(誘導電流)が流れます。その電流をアンプで増幅しスピーカーから出すことで、弦の振動に対応した音が出ることになります。(皆さんは中学生の頃に、理科の授業でフレミング右手の法則を習ったかと思います。マグネティックピックアップの原理はまさにこれです。)

ギターピックアップ

代表的な2種類の ギターピックアップ であるシングルコイルとハムバッキングの違い

ギターピックアップ の種類 を代表する1つであるシングルコイルはストラト、テレキャスなどFenderのモデル各種に搭載されてるピックアップのイメージが強くあります。しかしGibsonによるハムバッキングピックアップが登場する以前は、エレキギターのピックアップは各社全てシングルコイル構造でした。(世に出た最初のエレキギターとされるGibson ES-150(チャーリークリスチャンModel)に搭載されたピックアップもシングルコイルでした。)

しかし、Fenderでは他社のシングルコイルとは異なり、磁力を持ったポールピースへ直にコイルを巻き付けた原始的な構造で、機種によってポールピースの長さやコイルの巻き数、巻き付け方向などの違いで各モデルのサウンドキャラクターを作り出しています。そのサウンドは、中音域から高音域にかけてきらびやかで歯切れが良く、輪郭がハッキリとした粒立ちが特徴です。ピッキングした時のアタックがハッキリしているので、強弱を伝えやすく、繊細なニュアンスを表現するのに優れてます。シングルコイルは、アルペジオやカッティングを多用するギタリストに好まれ、輪郭がはっきりしているために総じてエフェクターの乗りもいいです。
ハードディストーションサウンドでプレーされるギタリストは、多くはないと思いますが、決して不向きではなく歪系のサウンドもハムバッカーのそれとは異なり、独特の存在感があります。最大の欠点は、構造上の問題によって外来の電磁波を拾いやすく、ジーいうハムノイズが発生することですが、サーキット内部のシールディングや演奏する環境の電源廻りを改善することである程度の対策ができます。

ハムバッキングピックアップは、Gibsonによって1957年に開発され、最初にレスポールカスタムに搭載されました。その後、スチューデントモデル以外のスタンダード以上の各モデルに搭載されていきました。これ以前、Gibsonも含めて各社のモデルに搭載されたピックアップは、全てのシングルコイル構造でした。ジャズ、ブルースなどがエレキギターの主流だった時代から、ロックミュージックが誕生する時代背景の中で、要求される音量も大きくなり、ギタリスト達はシングルコイルピックアップが発するハムノイズに不満を持っていたのでしょう。
そんな中、ハムノイズを打ち消すハムバッキングピックアップが登場しました。

ハムバッキングピックアップは、その外観からも分かるようにシングルコイルを2つ並べたものですが、それぞれのシングルコイルはFenderピックアップに代表される構造とは異なり、ポールピースそのものが磁石となっているのではなく、2つのシングルコイルの底部に磁石がレイアウトされています。また、ただシングルコイル2つ並べれるだけではハムノイズも2倍拾うことになりますが、単に2つ並んでいるわけではなく、片方のコイルを逆巻きにすることで2つのシングルコイルが拾ったハムノイズをぶつけて打ち消(ハムキャンセル)しているのです。

それぞれのコイルをシリーズ接続することでシングルコイルピックアップに比べて圧倒的なパワーと太いサウンドを生み出しますが、倍加する電気信号とインダクタンスなどによって、倍音を含めた高周波は削られます。しかし、アンプから出力される音は、中低域が強調された独特の甘く厚みのあるサウンドになり、その後のロックミュージックにおいて歪みを求めるギタリストに絶大な支持を獲得することになりました。

その後『シングルコイル』『ハムバッキングの』デメリット点を改良したピックアップが続々と登場します。シングルコイルのハムノイズ軽減を可能にしたEMG(ローインピーダンスピックアップ)やクラプトンモデルに代表されるレースセンサーなどのアクティブタイプなど、またハムバッキングサウンドシングルコイルサイズで実現したピックアップが存在しますが、基本は全て50年代に開発されたシングルコイルとハムバッキングで、現在でもエレキギターピックアップの主流となっています。

ダンカン ハムバッキング

エレキギターでは、ピックアップは心臓部

エレキギターのサウンドは、構造や木材の材質など、さまざまな要因によって最終的に決まります。その中でも弦の振動を拾って電気信号でアンプへ送る役目を担うピックアップも、それぞれのキャラクターが有り、最終的な音に大きな影響を与える重要なファクターであり、まさにエレキギターの心臓部と言えます。同じ製造工程、同じ材質で製作されたギターでも ピックアップの種類 によって全く違う音になります。

ハムノイズの問題に悩むシングルコイルよりも、ノイズが少ないハムバッカーの方がストレスフリーなのに何故、シングルコイルは現在でも存在しているの?と思いますよね。それは、シングルコイルピックアップ特有の音があるからです。

例えば初期のエリッククラプトンはハムバッカーのギターを使ってましたが、デレクアンドドミノス以降は、ほとんどシングルコイルです。彼のトレードマークである「ブラッキー」は、70年代以降に手にしたストラトで、「ブルースブレーカーズ」「クリーム」などの時代はレスポール、ES-335、SGなどです。シングルコイルサウンドの魅力を再確認したと推測されます。

ギター購入に際しては「シングルコイルか?ハムバッキングか?」は自身が思い描くギターサウンドを手に入れる為には、決定的な違いあり大事な要素になります。
さまざまな ピックアップの種類 の中で60年以上にわたり定番となっている『シングルコイル』『ハムバッキング』この2種類の特性を理解して自身のサウンドを確立しましょう。

ギターピックアップ

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