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日本の エレキギター の歴史と業界 第1話 | THEONE | ハイエンド エフェクターなどの解説

日本の エレキギター 業界

日本の エレキギター シーンは、どのような推移で発展し、現在に至ってるのでしょうか?
1960年代初頭の日本では、まだ エレキギター を弾くという文化は無いに等しく、日本でどのようにエレキギターを浸透させていくか?を考察する中で、第二次世界短戦後に米軍キャンプ等から欧米音楽が伝わり、日本のポピュラー音楽シーンも変化して行きました。

世界的に見てエレキギターの歴史は、1950年代にアメリカでのロックンロール誕生によって始まったと言えます。
日本では第二次世界大戦後に新しいアメリカ の文化が大量に入ってきて、そんな流れの中でロックンロールという新たな音楽が同時期に伝わりました。当時の日本は、国全体がアメリカ文化に目覚めるという時代でもあり、若者を中心にアメリカ文化の衣食住、さらに音楽に強い憧れがあったと思われます。
戦前の日本では大衆音楽の中心は演歌、民謡であり、戦後の日本に米軍が持ち込んだハワイアン、カントリー&ウエスタン、ジャズなどの影響を受けます。その中でも 日本でのロックミュージックの生い立ちにもっとも深い関係をもったのはカントリークラブ&ウエスタンであったとされ、その後、エルビスプレスリーなどの登場によってロックンロール、ロカビリーなどが日本でも普及し、60年代に入りベンチャーズが来日しサーフミュージックが人気を博しました。
そしてビートルズへと続きエレキギターにおいてのロック黎明期を迎えます。

エレキギター

この頃には、既に国内でのエレキギター製造はされていましたが、その殆どが海外へ輸出するOEM生産でした。若い世代を中心にロックミュージック人気の高まる中、国内での エレキギター 需要も高まり、電機メーカーなども含め生産供給をしていくようになりました。
この時代に生産されたエレキギターは『ビザールギター』と現在では呼ばれ、当時の人気バンドが手にしていたモズライト、グレッチ、リッケンバッカーなどを模倣したモデルが中心でしたが、Teiscoスペクトラム5やヤマハのブルージーンなどGSブームも相まって個性的なデザインのモデルも有りました。
70年代に入り海外のロックバンドの来日公演が盛んになり、ロックミュージックが認知される時代になっていくことになります。彼らの多くが使用しているGibsonやFenderなどのエレキギターが注目されるようになり、エレキギターを中心に製造するメーカーが次々と現れることになります。日本の音楽誌でもエレキギター宣伝する広告が大々的に行われ、本格的なエレキブーム到来し、その需要は益々高まって行きました。

ギブソン、フェンダー、リッケンバッカー、グレッチなどは、1950年代以前の創業であり現在に至るまで、誰もが知る世界的なトップブランドですが、それらのブランドを輸入販売するだけではエレキギターの普及に於いては価格面で難しく(当時は1$=360円の時代)エンドユーザーにも手にできる価格帯のエレキギターが必要不可欠であり、メーカー各社はコピーモデルを競って発売していきます。
当時、これらコピーモデルの製造工場は、マツモク木工(1987年に解散)と富士楽器弦楽器製造(現在のフジゲン)の2社が殆どのエレキギターを製造していたと言っても過言ではないでしょう。両社とも既にギターの製造をしてましたが時代とともにエレキギターへシフト。富士楽器弦楽器製造(現在のフジゲン)に関しては皆さんご存知の通り、現在でも国内トップとされるギター製造工場であり、細かな説明は不要でしょう。

続きは、日本の エレキギター の歴史と業界 第2話へ

本稿は、一部 ガラクタギター博物館 様の記事を参考にしております。
ガラクタギター博物館様の方では、より深いギター史をご覧頂けますので、是非拝見してみてください。
http://garakutaguitar.com/

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