エレキギター の誕生と歴史 | THEONE | ハイエンド エフェクターなどの解説
現代音楽において不可欠な楽器である エレキギターの誕生 とその歴史 はどのように?
多くのギタープレーヤーは エレキギターの誕生 と歴史 などについて、特に興味を持つ機会が無ければ考えないと思います。しかし、エレキギターの登場によって音楽シーンに大きな変革をもたらし、その発展初期から現代にいたるまで、全ての音楽ジャンルで中心的な役割を果たしてきました。ブルース、ジャズ、カントリーミュージックのモダン化、ロックンロールの誕生、その後のハードロック/ヘヴィメタルに至るまで、新たなギアであるエレキギターによってもたらされた産物と言えます。そんな現代まで続く多様な音楽ジャンルを生み出した エレクトリックギターの誕生 と歴史について考えてみたいと思います。
多くのギタープレーヤーは エレキギターの誕生 と歴史 について、特に興味を持つ機会が無けれ考えることも少ないと思います。しかし、エレキギターの登場は音楽シーンに大きな変革をもたらしました。そして登場初期から現代にいたるまで、幅広い音楽のジャンルで中心的な役割を果たしてきました。ブルース、ジャズ、カントリーミュージックのモダン化、ロックンロールの誕生、その後のハードロック/ヘヴィメタルは、まさにエレキギターによってもたらされた産物と言えます。今回、現代まで続く多様な音楽ジャンルを生み出した エレクトリックギターの誕生 と歴史について考えてみたいと思います。
エレキギターが登場する以前のギター
古代文明の頃に弦楽器は存在したと言われており、ギターの起源とされるリュートなど古代の楽器が、ルーツと考えられています。その後、鍵盤楽器やバイオリンといった楽器と共に、フラメンコギターへと発展していきます。18世紀初頭になると、ギターは宮廷音楽を奏でるのではなく庶民の楽器として広まっていき、18世紀後半に現在のギターのような6弦かつ丸いサンドホールを持ったギターが発明されたとされています。
同時期にアメリカでギター製作に従事していたMartinはカントリーミュージックに於いてバンジョー、マンドリンなどと音量で対抗すべく、ステール弦に対応したギター製作のために、表版の強度を高めたXブレイシングを開発し、その後のアコースティックギター(フォークギター)発展し、スチール弦であるフォークギターの需要も拡大し普及していくことになります。
しかし、ホールなどの演奏場所の拡大や、よりラウドな音楽の出現により大音量のギターは求められ続けました。スチール弦のフォークギターの登場後も様々な大音量化のアプローチは行われ、金属の共鳴板を取り付けたリゾネーターギター(National,Dobroなど)が生まれましたが、アコースティック機構での大音量化には限界が訪れることとなります。
エレキギターの発明
前述のようにスティール弦に対応し、大きなボディーを持ったアコースティックギターの登場により、音量とサスティーンの問題が緩和され、アメリカではカントリーミュージックなどの伴奏楽器として使用されるようになりましたが、しかし、これでもオーケストラやビッグバンドでのアンサンブルでは音量の問題が出てくる為、さらに大きな音を鳴らせるギターが求められました。そして、アコースティック構造ではなく根本的に異なる方向での大音量化を求めて研究が行われるようます。
そこで登場したのが、電気工学を利用してギター弦の振動を電気信号に変換し、アンプで増幅するという発想でした。エレキギターの発明に関しては諸説あるのですが、世界で最初のエレキギターは1931年にリッケンバッカー社がピックアップ付アルミニウム製ギター生み出しました『フライイングパン』とされます。しかし、このギターは、大衆的なフォークギターやアーチドトップギターではなく、ハワイアンミュージックで使われるラップスチールギターでした。
Gibsonは1935年頃にピックアップのプロトタイプ開発に着手し、1935年の暮れに、特徴的な六角形の形状を持つピックアップを、ラップスチール・モデルに搭載されました。翌年に、このピックアップを搭載したアーチドトップトップモデルをES-150として発売されます。(L-50を基本として作られましたが、このピックアップの取付スペースを確保するために、ブレイシングのレイアウトなどが改良されています)実質的には、ES-150が世界で初めてのスパニッシュスタイルのエレクトリックギターであると著者は思います。
ES-150は市場でも大きく受け入れられ、商業的にも成功も収めました。ジャズギタリスト、チャーリークリスチャンは、これまでジャズバンドの中ではリズムプレイが主流であったギターパートを、ピックアップの付いたギターES-150を手にして新たなギタープレイスタイル生み出したと言えます。
真の革命であるソリッドギターの誕生
すでに多くのギタリストから支持されていた初期のエレキギターですが、ホロウ構造のアーチドトップギターボディにピックアップを付けた構造であった為、アンプで増幅された音に楽器が共振して”ハウリング”と呼ばれるフィードバック現象を起こす難点がありました。
時代とともにバンド全体の音量も大きくなる中で、この問題がさらに顕著化していきます。その欠点を解消するのにギター本体の空洞部を無くして、フィードバック現象を抑える方法が考案されます。これによって生まれたのが、ホロウ構造を持たない1枚の板からボディを削り出してつくるソリッドギターです。1948年頃にラジオ技術者であったLeo Fenderはソリッドボディのエレクトリックギターを完成させ、1949年に『エスクワイヤー』として発表を行いました。
続いて1950年には『ブロードキャスター』(後のテレキャスター)を発表します。実質的にはエスクワイヤーの登場が最初のソリッドボディ構造エレクトリックギターと言えると思います。
その後1954年にストラトキャスターの発表と続いていきます。
Fender社は元々はギター製造ではなく、ラジオの受信機や音響機器の修理を主に1938年に創業します。その後、1940年代中頃にスティールギターやアンプの製造を始めます。現在では一般的であるボルトオン構造は、このような背景から発想したのでしょう。
もう一つの雄であるGibsonは?
先述の通りGibsonはフルアコースティックのアーチドトップタイプのエレクトリックギターを製造して、多くの支持を集めていたこともあり、ソリッドギターは言わばイロモノ的存在としてとらえていたと推測されます。
伝統的なギター工法を無視し、板のボディにネックをネジで取り付けるエレクトリックギターをマーケットは受け入れないと考えていたのでしょう。しかし、その予想に反しFenderのエレクトリックギターは人気を博し、市場拡大のため量産を始めます。
そして遂に、Gibsonも『ソリッドボディ・エレクトリックギター』という新たなジャンルへ参入を決意することになります。ピックアップは最初のエレキギターであるES-150に搭載された改良を行ったピックアップ搭載し、Fenderギターには無い優美なアーチドトップ形状のボディを持つソリッドギターを開発します。
このプロトタイプをもとに、ソリッドボディ・エレクトリックギターに関心を寄せていた、当時トップギタリストであるレスポール氏と意見交換などのコラボレーションし、レスポール氏の名を冠したモデルが遂に発売されます。(発明家でもあったレスポール氏は、ソリッドボディ化の有効性に気付いており、40年代には、自作のソリッドギターをGibson社にもちこんでいたとされる)その後、53年にバーブリッジに変更、55年中頃にチューン・オー・マティックブリッジが開発され、スタッドテイルピースの組み合わせがレスポールに採用されます。そして1957年、遂にハムバッキングピックアップが登場し、現在では最も一般的であるレスポールの仕様になります。
現代までエレキギターの定番であるレスポール、ストラトキャスター、テレキャスター
この時期に開発されたこれらのエレキギターは、音楽ジャンルや演奏スタイルの多様化を生み出し、それぞれがギタープレーヤーと密接に結びついています。そして、ロックンロールの誕生と共に、エレキギターは音楽界に大きな革命をもたらしました。1950年代にアメリカで誕生したロックンロールは、エレキギターの存在を無くして、生まれなかったと言えます。
それまでギターは、バンドアンサンブルの中で、和音楽器の役割であるバッキングに徹する宿命的なプレーが多かったものを、エレキギターを活用したリフやソロプレイなどで、ギタリストがバンドの中で主導的な役割を切り開いていきました。エレクトリックギターのソリッドボディ化によって、新たなプレイスタイルや奏法は、50年代のロックンロールからブルースロック、70年代のハードロックなどと多様化し、その後、現代の音楽全般に至ります。
現在では、エレキギター=ソリッドボディのイメージが定着してると思いますが、1950年代に登場したレスポール、ストラトキャスター、テレキャスター、これらのモデルが今尚、エレキギターの定番として定着していることは、考えられないことです。あなたも、これらいずれかのモデル、もしくは、これらから派生したモデルを多分お持ちでしょう。 エレクトリックギターの誕生 無くしては、現代まで続く音楽シーンの流れを語ることは出来ませんね。
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