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電源を甘くみると電源に泣く【3】- エフェクター電源 アイソレーションとは? |

エフェクター電源 って超大事です!

好評を賜っております、エフェクターに必要な エフェクター電源 について、今回はアイソレーション電源についてお届けしたいと思います。

エフェクター電源 の種類

  • 1.アイソレーション電源とは
  • 2.アイソレーション電源の利点 1
  • 3.アイソレーション電源の利点 2
  • 4.アイソレーション電源の代表機種

エフェクター電源 アイソレーション電源とは

現在市販されているパワーサプライの中で、「アイソレーション仕様」や「アイソレーションタイプ」または「独立型」と書いてあるのを見ることがありますが、一体どのようなパワーサプライなのかをご説明したいと思います。まず、アイソレーションは英語で「Isolate」=「分離・隔離」という意味をです。パワーサプライにおいて、例えば「1-4の出力はアイソレーションされています」という仕様であれば、1−4の4系統の出力はそれぞれ独立しているという仕様です。

それでは非アイソレートタイプのパワーサプライはどのような仕様なのか、下記の図をご覧下さい。
エフェクター電源
これらは1−6の出力を持っていますが、内部では電源から各出力ポートが並列に接続されています。つまりは、同じプラス極とマイナス極のそのまま分岐されています。楽器店のエフェクターグッズコーナーにアダプターからの電源を5-6個に分岐するディジーチェーンケーブルが売られていますが、内容としては同じです。

それではアイソレーションタイプの電源はどのようになっているか、下記の図をご覧下さい。
エフェクター電源
同様に1-6の出力がありますが、各出力ポートそれぞれに電源回路が用意されており、プラス極・マイナス極それぞれが全て独立した回路となっています。入力される電圧はモデルによって異なりますが、12-24Vの電圧を入力し内部でアイソレーションレギュレーターを経てアウトプットされています。

アイソレーション電源の利点 1

アイソレーション電源の利点は、各ポートが全て独立した電源回路となっているため他のエフェクターからの影響を受けない。という点です。現在エフェクターはオーバードライブやディストーションの歪み系ペダル、そしてファズやコンプレッサーなどはほとんどアナログエフェクターです。一方ディレイやリバーブ、マルチエフェクターはデジタルエフェクターです。デジタルエフェクターはアナログエフェクターと比べて、大電流を必要とするほか、デジタルノイズを電源に撒き散らかしてしまうことがあります。そのノイズをハイゲインなディストーションやファズが拾ってしまい、結果としてとてもノイズの多いエフェクターボードとなってしまうことがあります。アイソレーション電源は、各エフェクターに供給する電源がそれぞれ分離されているため電源からのノイズ問題を限りなくゼロに近づけることができます。

ノイズを出しやすいエフェクターは、デジタル系。ノイズを拾いやすいエフェクターは、歪み系。これらの電源を分離する。せっかく集めて作ったエフェクターでボードを作ったら「ノイズが多い!」という場合は、まず電源の分配を見直すことが大事です。

アイソレーション電源の利点 2

アイソレーション電源は各ポートが独立しているため、エフェクターを全て電池で動かすのと近い状態です。エフェクター(ストンプペダル)の電源はDC9Vのセンターマイナスという規格が一般的ですが、一部のゲルマニウムトランジスターを使用したFUZZペダルではセンタープラスが必要なものがあります。プラス・マイナスの極性だけでしたら極性反転プラグやケーブルが市販されているのでそれを使えば極性は整えることができますが、非アイソレーション電源の場合、他のエフェクターはマイナス極がグランドに対してFuzzだけはプラス極がグランドとして扱うためそれぞれがショートしてしまい動作することも、また最悪の場合パワーサプライやエフェクターを破損してしまいます。アイソレーション電源の場合は、極性だけ合わせれば問題無く使用することができるのも利点です。

※一部のFUZZペダルはスイッチング電源との相性が悪く、ノイズを発生する場合があるので注意下さい。

エフェクター電源 アイソレーション電源の代表機種

当店で取り扱いのアイソレーション電源をご紹介したいと思います、いずれの機種も安定した電源を供給し音質向上にも役立ちます。出力ポートの数もそれぞれ異なる他、9V以外の12/18V出力な可能なモデルもありますのでエフェクターボードに合わせて選ぶことが大事です。

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