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DYNAX IR 次期プロダクト DYNAX IR EX について

DYNAX IR 次期プロダクト
DYNAX IR EX について

DYNAX IR を公開してから4ヶ月が経過し、国内・外を含め多くのユーザー様にご利用頂き、数多くの高評価を頂戴することができ大変嬉しく思っております。
弊社 InstagramTwitter でも公開させて頂いております通り、次期プロダクトとして、DYNAX IR EX の準備を進めております。

SNSで簡単に説明させて頂いた DYNAX IR EX ですが、説明不足もありユーザー様から「具体的なイメージを聞きたい」とご連絡を頂いた経緯も踏まえ、詳細にお伝えしようと本記事を公開致しました。

DYNAX IR EX とは?

DYNAX IR EX は、既存で販売しているDYNAX IR の中から選定したIR用いて製作を行います。
既に弊社IRをご利用のユーザー様はご存知の事かと思いますが、既存IRには、Standard と Advanced がバンドルされております。また、最初期に公開したDYNAX IRをVer1として、翌月に「Ver1に手を加えた Ver2として」全てのDYNAX IRをアップデートしています。
その流れの中で、今回の「EXは、Ver3ってこと?」と混同されてしまうと思いましたので、以下説明致します。

EXは、既存IRのバージョンアップ??

EXはバージョンアップではなく、新規のIRバンドルの製作となります。
既存のDYNAX IR は、従来通り「キャビネット毎に収音したIR」という認識となり、EXは 以下のように「カテゴリー的にバンドル」する型となります。
また、各バンドルに含まれるIRの数は概ね10個~12個を予定しています。

・METALバンドル
・Rockバンドル
・Tweedバンドル
・Cleanバンドル

既存IRの場合、例えば (Mars412 1960AHW)のStandardで78個 / Advancedで24個のIRが収録されておりますが、EXの場合は10個~12個となります。
また、価格も既存IRの2640円 / 2200円 より上がります。

一見しますと、少ない数で価格が上がりますので「割高感」が御座いますが、それだけ EX を作成するのには手間と時間が掛かり、その恩恵はサウンドに反映されますので、この型での方向性とさせて頂きました。
最終的な価格に関しては現在も協議中ですので改めて告知致します。

各ギターキャビネットを収音した既存 DYNAX IR は変更なしで販売を継続しますので、以下よりお求めください。
Theoneストア DYNAX IR 販売ページ

DYNAX IR EXを製作する作業ボリュームについて

一言で言って 結構大変です。
冒頭の通り、EXは既存IRを使って製作しますが、IR化(wav IRファイルになっている物)を使うのではなく、キャビネットをマイクで収音した時の「生データ(IR化する前の基データ)」を利用します。
DYNAXの考え方 でも記載の通り、マイクプリアンプやチャンネルストリップなど使いマイクで収音してしまうと、そのアウトボードのキャラクターが付加されてしまい、キャビ本来のサウンドを収録出来ないことと同時に、余分なゲイン(音量の嵩上げ)も付加されてしまい、ピッキングのニュアンスが出づらい「平坦なサウンド」になってしまいますし、アウトボードのキャラクターによっては、ガラっと音が変わってしまいます。

IR化後のデータを組み合わせて EX を作ることもできますが、弊社独自のソフトウェアやDAWを経て IR化されておりますので、既存IRのmixとして考える(Advancedのように)場合は問題ありませんが「それをEXにしてしまうのか?」というのは別の話だと考えております。

上記の理由から、EXは「基の録り音」を使い製作する型になります。

EXは IRを組み合わせただけなの?

いいえ、違います。
これまでIRを製作してきた中で、日々 私達も非常に多くのトライ&エラーを繰り返しております。
その中で「こういう処理をするとこうなる」という「術」を新たに発見しており、その術を更に突き詰めるべく、尋常じゃない数のテストを行っています。
具体的な手法については、開示できず恐縮ですが、その効果は絶大にあり

・臨場感 / リアル感
・スピード感
・レンジ感

IRサウンドを決定つけるサウンド品質が向上しています。
ただ、その作業量も尋常じゃありませんので、既存 全IRのバージョンアップではなく、EXとしての新規バンドルの製としました。

作業はどの程度大変なの?

EXを製作する作業ですが、1つのEX IR を作るにも結構な時間が掛かってしまいます。
組み合わせるIRと環境設定が決まれば、作業自体は早いのですが、この「組み合わせるIRと環境設定」が決定するまでが大変だったりします。

1つのIRの組み合わせを決めるまで、DYNAX IR を使い 実際にギターを弾きながらモニタリングし、何十通りものIRの組み合わせをチェックしていき絞り込んで行きます。
その中で OKとした1つの「組み合わせたIRの元データ」を用い「術」の処理をしながらIR化して行きます。
その後 更にその「術処理をしたIRでも何通りかの設定でIRを作り」再度 試奏していき、最終的に「1つのIRファイル」を作り出します。

しかも、上記の環境設定や術は、最初に選定するキャビや組み合わせるマイクポジションによって、全く異なりますので、2つ目のIRを作成する際は、全て0からの作業となります。

正直、これだけ IR を作っている私達ですので「ここをこうすると 大体この感じに収まる」というのは、作業をしなくても想像がつきますので、量産方式で作ったとしても、それなりのクウォリティーを保つことはできます。

ですが、それって
「全く意味がありませんし、音を作る人間として格好よくない」と思っておりまして
喜んで いばらの道へ進んでおります。

made in Japan の IR で 国内はもちろん、海外のクリエーターやTOPプロにも「日本人の技術と探求心ってキチガイじみてるよね」って言わせたら 勝ちだと思ってますので、1日でも早くその日が到来する為に、更に努力を続けて行きます。

DYNAX IR

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