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Diamond Pedals COMP/EQ コンプレッサーが待望の復活 | THEONE | ハイエンド エフェクターなどの解説

フォトカプラーを使用した完全アナログ回路によるオプティカル・コンプレッサー Diamond Pedals COMP/EQ

Diamond Pedals COMP/EQ は、レコーディングスタジオの機材では一般的な光学式(オプティカル)コンプレッサーをペダルサイズに凝縮したモデルです。

オプティカル・コンプレッサーと呼ばれる所以は、ゲインコントロールにフォトカプラーを使用する回路構成にあります。フォトカプラーは電気信号を光に変換し受光部で再び電気信号へ戻すことによって、電気的に絶縁しながら信号を伝達する素子です。アイソレーション効果によるノイズ対策や信号変換、レベル制御など様々な用途で使用されています。コンプレッサーに用いることで透明感のある極めて自然なコンプレッションと圧巻の超低ノイズを実現します。

Diamond Pedals COMP/EQ

フォトカプラーではオーディオ入力信号が光にコンバートされ、その光量によってゲイン・リダクションをコントロールしています。入力信号が大きくなると光は明るくなり、受光部が反応して信号を減衰させゲインを下げる、といった仕組みです。

光によるコントロールのため、ノン・リニアなアナログ動作が音楽的で自然なサウンドを生み出すのが特徴。オプティカル・コンプはナチュラルなサウンドであり、いかにもコンプレッションを掛けているような音質にはならず、比較的高いコンプレッション・レベルでもアタックがはっきり保たれます。

もちろん、COMPをMAXにすればコンプレッションが掛かりサスティーンも伸びますが、廉価なコンプレッサーにありがちなパコパコサウンドにはなりません。

フォトカプラー コンプレッサー

元々オプティカル・コンプレッサーは、OTAやVCAなどのICが登場する以前に考えられた方式ではありますが、Diamond Pedals COMP/EQは現代のミュージックシーンや周辺機器の進歩に対応すべく新たなアプローチで開発され、従来機種の演奏上のウィークポイントを解消し、正に痒い所に手が届く機能を持つコンプとして誕生しました。

世界的なパンデミック下において、製造元であるPolyblend Systems社はDiamond Pedalsブランドと共に閉業を余儀なくされましたが、偉大な歴史を継承し存続させるために、Solid Gold FXがブランド、商標、知的財産権を取得し研究、開発を継続。2年間の月日を経て復活を遂げました。

ダイアモンドペダル コンプレッサー

Diamond Pedals COMP/EQ のサウンドコントロール

Diamond Pedals COMP/EQ は、ツマミとトグルスイッチのセッティング次第で、多彩な音作りができます。従来のコンプレッサーとしては勿論、クランチ系のサウンドと組み合わせてゲインブースターとして、またクリーンブースターとしてなど、この Diamond Pedals COMP/EQ で様々なサウンドメイクが可能な1台です。

更に、再販となった Diamond Pedals COMP/EQ は、以前のモデルでもその操作性を高く支持されたTILTコントロール以外に、MIDSコントロール、Attackトグルスイッチが追加されました。

MIDコントロール

800Hz周辺を±10dBのブースト/カット。中音域に厚みのあるサウンドからミッドカットしたサウンドまでコントロール可能。

Attackトグルスイッチ

2種類のアタックレスポンスを選択可能で、クイックなサウンドと、オプティカル・コンプらしいスムーズかつマイルドなレスポンスを選べます。

TILTスイッチ

800Hz周辺の中域は動かさず、右に回すとHighブースト/Lowカット、左に回すとHighカット/Lowブーストが可能です。ミドル域を支点にしてシーソーのようにコントロールするイメージです。

この3つの機能が秀逸で、コンプ臭さを感じさせずに音圧感をもたらし、アンサンブルの中で埋もれずに存在感を際立たせるサウンドメイクが可能です。光学式コンプレッサーのサウンド特性と相まって、ナチュラルで低ノイズなこの Diamond Pedals COMP/EQ は現代の音楽シーンにおいて必需品のコンプレッサーと言っても過言はないでしょう。

Diamond Pedals COMP/EQ SPECIFICATION

インプットインピーダンス:> 1 MΩ
アウトプットインピーダンス:< 10 KΩ
バイパス方式:リレー式トゥルーバイパス
消費電流:22 mA(9V で使用時)
MIDS EQ 中心周波数:800 Hz
TILT EQ 支点周波数:800 Hz
動作電圧:9V – 18V DC ※電池使用不可
電源端子:外径 5.5 mm / センターピン 2.1 mm(センターマイナス)
寸法 / 重量:66 mm(幅) × 122 mm(奥行) × 60 mm(高さ) / 291 g
9V~18V DC センターマイナスのパワーサプライが使用可能です

Diamond Pedals COMP/EQ TheOneストア本店
Diamond Pedals COMP/EQ TheOne Yahoo店
Diamond Pedals COMP/EQ TheOne 楽天市場店

オプティカル・コンプレッサー

Diamond Pedalsとは?

Diamond PedalsはカナダのPolyblend Systems社のエフェクターブランドとして誕生し、COMP/EQは同社の創立者マイケル・ナップを中心に開発、製造されました。

Polyblend Systemsはポータブル・オーディオメーターの開発と製造を主な事業として2002年に設立した企業であり、はじめからエフェクター設計・製造をしていたわけではありません。マイケル・ナップが本業の就業時間後に趣味で仲間と行っていたペダルエフェクター製作が本格的に事業化し、2005年頃よりエフェクター製造に一本化してペダルエフェクターメーカーとして歩みだしました。

同年には、多くの支持を集めたDiamond Compressorが発売されました。マイケル・ナップは適応信号処理の博士号を持つ音響処理技術のプロフェッショナルであり、その知識と技術はDiamondペダルの設計に大いに活かされ、ダイナミクスのある豊かな表現力が実現しました。

先述の通り、残念ながらPolyblend Systems社は2021年にDiamond Pedalsと共に閉業を余儀なくされましたが、その話を聞いたSolidGoldFX社のグレッグ・ジェラヒアンがブランド、商標、知的財産権を取得。Diamond Pedalsの存続だけに留まらず更なる研究、開発を進め、オリジナル回路を基にした5つの新しいフラッグシップペダルを2023年に発表しました。

その中の一つが、COMP/EQというわけです。

ペダルエフェクターとしてのコンプレッサーは70年代初期のMXRのダイナコンプが始まりであり、その後に誕生した名機ROSSコンプレッサーなど、現在でもこの2機種がいわば王道的なモデルになりますが・・・これは当時、トランジスターアンプが登場しはじめたことが深く関わっています。チューブアンプに比べて倍音要素が弱いトランジスターアンプのサウンドを補うべく開発されたと言われています。この2機種に代表されるサウンドが、一般的なペダルコンプのイメージでしょう。しかし、そのサウンドに満足することなく、新しい道を切り開いたのがDiamond Pedals COMP/EQです。

Diamond Pedals の理念は、“Innovating Sonic Excellence”。ギター信号処理の分野で新しい機能を導入し、音質を向上させていくことをモットーにしています。既存品のクローンを作るのではなく、各製品がオリジナリティを持ちながら、洗練された使い勝手の良いものであることを目指し、ユーザーにクリエイティビティと興奮を与えるために情熱とこだわりを持って設計・製造されています。

Diamond Pedals ホームページ

Diamond Pedals

コンプレッサーには今回紹介したオプティカルやVCA以外にFETなどもあり、回路によってキャラクターも異なります。それぞれの特性を理解したうえで、求めるサウンドに適した方式を使い分けるのが良いでしょう。

コンプレッサー商品一覧

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