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初心者が買うべき 最初のエフェクター って? | THEONE | ハイエンド エフェクターなどの解説

エレキギター、アンプの次に興味が湧くペダル、やはり 最初のエフェクター は歪み系になるのか?

ある程度弾けるようになると、エフェクターに興味が湧くでしょう。 最初のエフェクター は何が必要なのか?
そもそも何の為?などと多くの疑問がありますね。
エレキギターサウンドは、弦振動をマイクであるピックアップが電気信号に変えてアンプに送り、アンプで信号を増幅させてスピーカーから音が出す仕組みで成り立っています。この基本となるサウンドに特殊な効果(エフェクト)や変化を加えるための装置がエフェクターです。その効果によって歪み系、空間系、モジュレーション(揺れもの)系などに大別されます。また、これらのエフェクターをデジタル技術によって一つ筐体に収まったマルチエフェクターなどもあります。
エレキギターを弾くギタリストのほとんどは、カッコイイ歪んだ音を思い描くでしょう。やはり、購買意欲が湧く 最初のエフェクター は、歪み系になると思います。
実際、ロック系はもちろんですが、あらゆるジャンルのギタープレーヤーが 最初のエフェクター として、先ずは歪み系をチョイスしてますね。今回は、歪み系エフェクターにフォーカスして解説していきたいと思います。

最初のエフェクター

そもそも歪んだ音とは?エレキギターを象徴する歪みサウンドの歴史

エレキギター初期には、クリーンサウンドで演奏することが⼀般的であり、アンプには、当然クリアーに音を増幅する事が要求されておりました。(オーディオアンプでは当然ですが)
アンサンブル全体での大音量化が時代背景と共に要求され、当然ギターサウンドも大きな音量になっていきました。しかし、当時主流の楽器用の真空管アンプでは、許容範囲を超える音量設定にすると⾳割れのような歪み(オーバードライブ状態)が生じる構造でした。それまでリズム楽器であったギターは、50年代後期のロックンロール誕生も相まってソロをとるリード楽器へプレイスタイルが進化していく中、この歪みサウンドを逆手に取り、ブルースやロックのジャンルで活⽤するギタリストが現れ始めます。次第に本来の目的である大音量を得るためにではなく、歪みサウンドの為にヴォリュームを上げることになっていきます。
しかし、歪みサウンドを得るためには、必要以上に音量を上げなければならず、アンプへの負荷も懸念され、その後ファズ、ディストーション、オーバードライブなどの歪み系ペダルエフェクターが登場しました。

Fuzzファズの誕生

ファズの誕生は、同じ歪系のディストーションやオーバードライブより古く、マエストロ(Maestro)社が1962年頃にファズトーン発売したのがそのさきがけとされる。その後、ファズフェイス(Fuzz Face)、トーンベンダー(Tone Bender)、ビッグマフ(Big Muff)などの現在では名機とされるFuzzファズ系ペダルが登場します。
Fuzzファズ とは割れた音色や雑音を示す擬音語であり、その名が意味するように『毛羽立った』サウンドは、チューブアンプの歪みによるナチュラルオーバードライブサウンドとは異なり、その効果は、原音には存在しない倍音が付加された刺激的な音色で、最も聞きなれたFuzzファズサウンドに代表されるのは、The Rolling Stonesサディスファクションのイントロ部分のリフでしょう。当時登場した半導体素子であるトランジスターが心臓部あり、初期のFuzzファズはゲルマニウムトランジスターが主流でありそのサウンドの核を担っていました。
しかし当時のゲルマニウムトランジスターは温度変化に弱く、エフェクト音の変化に悩まされることになり、その後はシリコンコンデンサーが搭載されたペダルが台頭し、サウンドキャラクターも変化していきました。使うトランジスター数の違いやダイオード使用するなどで、各モデルによってサウンドも様々ですが、著者はゲルマニウムがもたらす音こそがFuzzファズを象徴するサウンドと考えます。
https://theonestore.jp/products/list?category_id=36

ディストーションやオーバードライブの登場

Fuzzファズの歪みは、チューブアンプのナチュラルオーバードライブサウンドとは異なる歪みであり、ギタリスト達は、意図する音量で同様なサウンドを切望しました。このテーマで開発された歪み系エフェクターがディストーションやオーバードライブになると言えます。この理念で開発された最初のペダルがMXR社のDistortion+になると思います。
1970年代初期にアメリカで発足したエフェクターブランドであるMXRは、その後のエフェクターシーンに多大な影響を与えました。60年代のまで様々なエフェクターは存在しましたが、その筐体は大きくサイズ感もまちまちでした。MXRは、積極的に集積回路の部品を用いて基盤面積を小さくして、現在では一般的なコンパクトな筐体を実現しました。
60年代後半に発明されたオペアンプを用いてハードクリッピング回路で構成された新たな歪み系エフェクターであり、その後の登場する数々のチューブアンプオーバードライブサウンドを伺うブランドの基本であり、MXRが命名したDistortion+が由来して『ディストーション』なる新たな歪み系エフェクターのカテゴリー化へとつながっていき現在に至ります。
https://theonestore.jp/products/list?category_id=9
Distortion+

オーバードライブはどうなの?ってことになりますが・・・・初のオーバードライブは1977年にBOSSボスが発売したOD-1になると思います。
BOSS

1970年代前半からRoland社は既に個性的なエフェクターの数々を発表してました。
その後、1973年にエフェクターに特化したブランドBOSSを設立し、次世代エフェクターの開発に着手します。
1976年には、CE-1 、BF-1 、DB-5 、GE-10など、現在ではマニアックな名機を既に発売しておりましたが、これらのペダルは大型で電源供給の問題などが有り、本格的にコンパクトな筐体への製造に着手します。(既に数々のコンパクトペダルを販売していたMXR社の製品を意識していたと思われます)そして1977年、BOSS初のコンパクト・エフェクターOD-1 Over Driveが発売されます。

基本はDistortion+同様にダイオードを使用してクリッピング(電圧を規制して小さな入力でも歪むようにする)していますが、クリッピングに使用するダイオードの種類やクリッピングの方法の違いによって、よりナチュラルなチューブアンプの歪みを狙ったサウンドを実現し、現在カテゴライズされるオーバードライブ系エフェクターの基本と言えます。
40年以上経った現在まで、サウンドを構成する基本は受け継がれ、現代の音楽シーンにマッチするアップデートされた後継機種が登場しています。その後、TS系やRATなどの名機が各メーカーから発売されます。いずれにしても、ディストーションやオーバードライブは、ナチュラルなチューブアンプの歪みを再現するエフェクターとして開発され、ベーシックな回路は各種同様です。オペアンプを用いてダイオードの種類やクリッピングの方法の違いによってサウンドキャラクターそれぞれ表現されています。現在では一般的にオーバードライブより歪みが強いのがディストーションと解釈されることが多いようですね。

BIG MUFF
ちなみにエレハモ社BIG MUFFはFuzzファズに分類されることが多い歪みエフェクターですが、60年代に登場した数々のゲルマニウム系Fuzzファズサウンドとは異なりFuzzファズとディストーションの中間的なサウンドキャラクターです。

ほとんどのギタリストは歪み系エフェクターから揃え始めるのが定番

ロック黎明期から現在に至るまで、歪みサウンドがロックを中心としたポップミュージック全般においてエレキギターを象徴するサウンドとなっています。スタジオリハーサル、ライブ、自宅とさまざまな環境でも、コンパクトな筐体で常にこの歪みサウンドを得ることを可能です。空間系、モジュレーション(揺れもの)系など、様々な種類のエフェクターがありますが、エレキギターサウンドの要と言える歪みサウンドを 最初のエフェクター として手に入れ、自身の基本サウンドを構築することをお薦めします。
また、BOSSなどの歪系は1万円前後と価格面でも手が出しやすいと思います。(著者が40数年前に手に入れたMaxon D&Sは6,000円前後だったと記憶しています)これまで説明したように、さまざまな種類の歪系がありますが、自分が理想とするサウンドに近づけるべく、実際に試して購入してください。

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