RJM Mini Effect Gizmo X エフェクターボード に無限大の可能性を : ループ順を自由自在に変更可能
RJM Mini Effect Gizmo X エフェクターボード スイッチャー
RJMは本場アメリカ・カリフォルニア州で、ギタリストの エフェクターボード やラックシステムを構築する上で欠かすことのできない存在である、スイッチングシステム(ループコントローラー)やMIDIペダルを製造するメーカーです。その高い品質はワールドツアーを回るトップギタリストにも採用されていることで既に実証済み。今回はRJMの新製品、Mini Effect Gizmo Xについてご紹介させて頂きます。
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初代Mini Effect Gizmoについては下記ご覧ください。
→ RJM Mini Effect Gizmo
初代Mini Effect Gizmo
初代Mini Effect Gizmoはハーフラックサイズに5つのオーディオループを備えたループスイッチャーでした。ラックマウント以外にも、エフェクターボードにも設置が可能なサイズで、足元のループスイッチャーのループを拡張する目的としても。MIDIコントローラーとの組み合わせでスイッチャーとしても機能するなど、様々な用途で活躍していました。今回Mini Effect Gizmo Xとして更に強力な機能を搭載しモデルチェンジとなりました。
外観
初代と共通のハーフラックサイズを採用し角はRを持たせた曲面となっています。Loop数が5個から6個に増え、ラッチ・アンラッチを2系統出力可能となったことから、サイズが235mmと初代よりも少しだけ大きくなっていますが、EIA 1Uラックのハーフサイズとしては半分に近いサイズです。(※ご使用されるハーフラックマウントによっては2台並べることができない可能性もあるため事前に寸法の確認をおすすめします)
変幻自在な エフェクトルーティング
Mini Effect Gizmo Xとなって大きく進化した点は「Effect Order」機能を搭載したことです。
今までのループスイッチャーは
Loop1:Comp
Loop2:OverDrive
Loop3:Distortion
Loop4:Chorus
Loop5:Delay
と接続をするとLoopの順番はそのままに、各Loopのオンオフだけをプリセットする方式でした。Mini Effect Gizmo XのEffect Order機能を使用すると、接続はそのままに「Loop3→Loop1→Loop5」と信号の流れを変えることができます。信号の流れは「Routing(ルーティング)」と呼ばれており、Effect Gizmo Xではプリセット毎に、ルーティングを変更することもできます。
Effect Order機能によりサウンドの自由度を高めることもできますが、一度エフェクターボードにストンプボックスをセッティングをしてしまうと後のペダルの入れ替えはケーブルの配線のやり直しなど煩わしい作業です。Mini Effect Gizmo Xの場合は空いてるLoopにとりあえず配線してしまえばどうにでもなってしまうという、、優れものです。
スプリット機能でLoop数が倍に!
Effect GizmoのLoop 1-6はTRS端子によるステレオ対応のセンド・リターンのLoopとなっています。ギターのストンプボックスとしてステレオを活用するのは主に空間系のディレイやリバーブ、コーラスで、それ以外のペダルはモノラルが主体です。Effect Gizmo Xのスプリット機能を使用すると、ステレオL/Rが独立したループとして使用することができるため、6 Loopを全てスプリットしてしまえば、6Loopの倍、合計12Loopのスイッチャーとして使用することができます。もちろんスプリットしたLoopもEffect Orderで並び替えもできます。
エフェクターボード での音作りの可能性を広げる
エフェクターの接続順は出音を大きく変えます。かつて世に新しいタイプのエフェクターが登場していた頃は前例を模倣することなく、とりあえず接続してどんなが出るのか、それが使える音なのかどうしようもない音なのか。それが新しい音であったり、新しい音楽を生み出してきたと考えます。現代においてはエフェクターの接続順はある種の決まりのようなものに倣ってルーティングを決めるかたが多いと思います。
例えば、
ギター → ワウ → ファズ → コンプ → ブースター → オーバードライブ → ディストーション → コーラス → フランジャー → ディレイ → リバーブ
と接続をしたとします。この中でルーティングを変えることにより、効果が変わるエフェクターがあります。例えばコンプ → オーバードライブですが、コンプがドライブの前段にある場合、ギターのピッキングレベルの差を平坦にすることで弱く、または強くピッキングしても均一な歪み方をします。オーバードライブ → コンプと接続した場合は、歪み具合の強弱はでますが、コンプレッションがかかりますので音量は均一になります。ブースター → ディストーションの場合、ディストーションの前にブースターをかければゲインが上がります。ディストーションでコンプレッションが効きますので音量はさほど変化しませんが、ディストーション → ブースターの順でルーティングすれば、歪み具合はそのままに音量だけ上がりますので、ギターソロで一歩前に出たサウンドが得られます。コーラスやフランジャーも歪みペダルの前後では効果が大きく変わります。
Mini Effect Gizmo XのEffect Order機能を使えば配線はそのままに、まるで近年のマルチエフェクターのルーティングを操作するかのように簡単に行うことができます。今までのセオリー通りのルーティングも、また誰も試したことがない実験的なルーティングは新しいサウンドを生み出すかもしれません!
ペダルやアンプの切り替えが可能なファンクションSW
Mini Effect Gizmo Xには、ペダルやアンプのチャンネルを切り替えるファンクションSWを2系統搭載。ブースト機能やデュアルチャンネルを搭載するエフェクターの切り替えをMini Effect Gizmo Xから同時に制御ができるため、各Loopのオンオフと組み合わせることで更にサウンドバリエーションを広げることができます。アンプのCHも制御できるので、用途は幅広く使える機能です。
専用のエディターも配布
Mini Effect Gizmo XにはフロントのボタンでLoopのオンオフを直感的に切り替えることができますが、専用のエディターが無償で配布されています。Mac / Windows以外にもiOS版が用意されています。エディターを使用すると、今時のギターマルチのエディターと変わりない操作感でどんどん音作りを行うことができるためユーザーには必須です!
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