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ディストーションペダルの元祖 BIG MUFFの歴史

ディストーションペダルの元祖 BIG MUFF の歴史

ディストーションペダルの元祖 BIG MUFF はギターアンプが現在のように単体で深い歪みを得ることができなかった時代に、深い歪みを得るために考案されたペダルです。ディストーションペダルが登場するまでは、FUZZが激しい歪みを得ることのできる唯一のエフェクトペダルでした。

今回はファズからディストーションへのエフェクターの進化のきっかけとなった BIG MUFF の歴史について解説したいと思います。

BIG MUFF Triangle ディストーションペダル

BIG MUFFの歴史の要点まとめ

  • BIG MUFFは、深い歪みを得るために考案された、ディストーションペダルの元祖です。
  • 1969年に、Electro Harmonixのマイク・マシューズ氏とロバート・マイヤー氏によって登場しました。
  • 4石のトランジスタによる回路で、ダイオードクリッピングで歪みを作ります。
  • 80年代にElectro Harmonix社は生産を終了し、その後ロシアでSovtekのダブルネームで再生産されました。

Electro Harmonixの始まり

Electro Harmonix(通称エレハモ)は、アメリカで1968年にマイク・マシューズ氏によって設立されたブランドです。最初の製品はGuildギター名義でリリースされることとなった、AXIS FUZZで、FUZZ FACEと同じくトランジスタ2石によるファズペダルでした。

そして、ブースターペダル LPB-1 Linear Power Boosterをリリースします。アンプへの入力信号をブーストすることで、これまで得ることが出来なかったロングサスティーンを実現し人気となります。LPB-1は現在も生産されている同社のロングヒットモデルとなっています。

BIG MUFF の登場:ディストーションペダルの原点

1969年、マイク・マシューズ氏と、ロバート・マイヤー氏によって革新的なペダルが登場します。同社のMUFF FUZZの回路をベースに、より深い歪みとサスティーン、そしてトーンコントロールを備えました。

4石のトランジスタによる回路で、初段ではクリーンに増幅を、2-3段目ではNFB(ネガティブフィードバック)にダイオードを入れることによる、いわゆるダイオードクリッピングで歪みを作り出します。その後トーンを経由した損失を4段目で補うといった回路設計となっています。

このBIG MUFFで歪みを作り出す、ダイオードクリッピングの手法は後々のオーバードライブ・ディストーションペダルにも大きな影響を与えることとなったと言えます。このBIG MUFFの初号機はニューヨークのマニー・ミュージック・ストアで販売され、最初の1台はあのジミー・ヘンドリックスが購入することとなりました。

1971年にElectro Harmonixのプロダクト「BIG MUFF Pi」として正式にリリースされました。

BIG MUFF Piは初期モデルは3つのツマミが三角形にレイアウトされていることから、通称「Triangle」モデルといわれています。2期のモデルとなるBIG MUFFからは本体下にElectro Harmonixのロゴである「顔」が羊のように見えることから「Ram’s Head」モデルといわれます。

その後BIG MUFFは最も知られるシルバーのケースに黒を基調としたデザインに統一されます。またこのモデルからはトーンコントロールが現在のエフェクターの主流でもある時計回りで高音域が共通されるカーブとなりました。BIG MUFFはElectro Harmonix社の最大のヒット作となり、80年代中頃まで生産されるようになります。

BIG MUFFのサウンドは世界中のギタリストから支持されるとともに、数多くの歴史的作品でその音を聴くことが出来ます。ファズのような荒々しくも繊細なトーンは、BIG MUFFでしか出せないサウンドでした。その後Electro HarmonixからリリースされるSmall CloneやSmall Stoneも同じくヒットエフェクターとなります。

Electro Harmonixの終焉、そしてロシア製 BIG MUFF

Electro Harmonix社は80年代に全ての生産を終了し、創業者のマイク・マシューズ氏はロシアへ移り住み、新たにSovtekの名前でチューブアンプや真空管販売のブランドを立ち上げ新たなスタートを始めます。Sovtekブランドは真空管ブランドとして認知されるようになり最終的には真空管の製造工場を購入します。

しかし、かつてのElectro Harmonix製品がビンテージ市場で取引されることもあり、BIG MUFFの再生産を行うようになります。これがいわゆる「ロシアンマフ」と言われており、製品にはElectro HarmonixとSovtekのダブルネームが記されています。

ロシア期のBIG MUFFにはまた独自のサウンドキャラクターがあり、骨太でありながらドライなサウンドはその希少性も相まってビンテージ市場で取引されています。

新生Electro Harmonixの再出発

BIG MUFF

Sovtekでの成功と、Electro Harmonix製品の市場での圧倒的な支持もあり新たにElectro Harmonixのブランドで製品開発を行うようになります。

現在のElectro Harmonixの特徴とも言える、飛び道具的なエフェクターやギターシンセサイザーエフェクターでは他のブランドの追従を許さない支持を受けるほかBIG MUFFの再生産も行うようになります。

BIG MUFFの唯一の弱点である巨大なケースを、現在の一般的なエフェクターと同じケースに収まるようにデザインするほか、BIG MUFFの系譜を再現するリイシューモデルも生産しています。それらは全てオリジナルのBIG MUFFのサウンドを忠実に再現することに徹底することに、同社のBIG MUFFへの誇りを感じます。

TheOneストアでは、現行BIG MUFF各種を取り揃えております、製品の販売ページはこちらから!

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ディストーションペダルに関するよくある質問(Q&A)

Q. ディストーションペダルの元祖は何ですか?

BIG MUFFです。ディストーションペダルが登場するまでは、FUZZが激しい歪みを得られる唯一のエフェクトペダルでした。

Q. BIG MUFFは、いつ登場しましたか?

1969年に、マイク・マシューズ氏とロバート・マイヤー氏によって登場しました。1971年に、Electro Harmonixの「BIG MUFF Pi」として正式にリリースされました。

Q. BIG MUFFの回路は、どのような仕組みですか?

4石のトランジスタによる回路です。初段ではクリーンに増幅し、2-3段目ではNFBにダイオードを入れたダイオードクリッピングで歪みを作ります。その後、トーンを経由した損失を4段目で補います。

Q. 最初のBIG MUFFは、誰が購入しましたか?

初号機は、ニューヨークのマニー・ミュージック・ストアで販売され、最初の1台はジミー・ヘンドリックスが購入しました。

Q. 「Triangle」や「Ram’s Head」とは何ですか?

BIG MUFF Piの初期モデルは、3つのツマミが三角形にレイアウトされていることから「Triangle」と呼ばれます。2期のモデルは、本体下のロゴが羊のように見えることから「Ram’s Head」と呼ばれます。

Q. ロシアンマフとは何ですか?

Electro Harmonix社の終了後、創業者のマイク・マシューズ氏がロシアで再生産したBIG MUFFです。Electro HarmonixとSovtekのダブルネームが記されています。

Q. 現在のBIG MUFFは、どう変わりましたか?

唯一の弱点だった巨大なケースが、一般的なエフェクターと同じサイズに収まるようになりました。BIG MUFFの系譜を再現するリイシューモデルも生産されています。

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