One Control LITTLE GREEN EMPHASERは、かつてBJFEが制作した、世界的にもレアなエフェクトペダルを新たに甦らせたブーストペダルです。
BJFの設計した、世界中から高い評価を受ける伝説のBJFE Dyna Red Distortion(DRD)は80年代のサウンドを想定して作られたディストーションです。BJFEが“100台目”と“200台目”のDRDに付属していた限定ペダル、それがBJFE LITTLE GREEN EMPHASERでした。その後、数台が制作されたものの、ほとんど見かける機会の無いレアなペダルです。
フルレンジブースターとトレブルブースターを組み合わせ、出来る限りのローノイズを目指して設計されたそのペダルは、歪みと組み合わせた時に最高のトーンが得られます。BJFEのLITTLE GREEN EMPHASERは、手に入れた幸運なギタリストの秘密兵器として、長年愛用されてきました。
LITTLE GREEN EMPHASERを使えば、ギタートーンに“余韻”が加わり、まるで音そのものが立体的に浮き上がるような効果が得られます。その効果は、BJFのブースターに対する独特の考え方が生み出したものです。ブースターは、そのほとんどがエフェクトやアンプの歪みと組み合わせて使用されます。しかし、ブーストペダルを歪みと組み合わせると、場合によってフルレンジブースターはローとトレブルが強くなりすぎることがあり、トレブルブースターは高音がノイジーになったり低域が不足することがあります。
LITTLE GREEN EMPHASERは、適切に設計されたフルレンジブースターとトレブルブースターをパラレルポットでブレンドすることができます。無段階で連続的に設定できるブレンドコントロールは、ギターやアンプ、歪みエフェクターなどその場に存在する機材の特性を補いながらバランスを取り、その場の空気を支配する存在感を持つサウンドを作ることができます。
ギターの音色そのものに存在感をもたせられるエフェクトペダル。LITTLE GREEN EMPHASERというエフェクトを“知る人ぞ知る幻のペダル”のままにしておく必要はありません。BJFEオリジナルLITTLE GREEN EMPHASERは今、One Control LITTLE GREEN EMPHASERとして甦ったのです。
LITTLE GREEN EMPHASERを接続し、エフェクトをアクティブにすると、軽いブーストがかかります。バッキングとリードを切替えたり、楽曲により“静かなシーン”ではエフェクトをバイパスにすることもできます。
そしてBLENDノブを動かすと、ギターサウンドの“重心”を自在に移動することができます。
ギターやアンプ、歪みエフェクトなどが持つサウンドの特性を変えることはありません。しかし音の重心を少し移動させ、音色を少し調整するだけで、“上質なディストーションエフェクト”が”どっしりとした安定感のあるモダンアンプサウンド”へと進化を遂げたり、“ハイクオリティなオーバードライブエフェクト”が“圧倒的なバランスと立体感を持つとろけるようなチューブドライブサウンド”へと昇華したりします。
また、同じギター、エフェクトボード、アンプを使っていても会場が変わると音の出方が変わってしまいます。LITTLE GREEN EMPHASERの絶妙な重心の補正は、会場の違いや気温、湿度の違いによる微妙な音色の“違和感”を修正するのにも最適です。
アウトプットインピーダンスにも工夫を凝らし、LITTLE GREEN EMPHASERの後にローインプットインピーダンスのファズペダルを接続しても音色を破綻させるようなことはありません。
基本的にプリドライバーとして設計されたLITTLE GREEN EMPHASERですが、歪みエフェクトの後に接続することでより強いボリュームブーストと軽いイコライジングを行えるペダルとして使うこともできます。
例えば音色を積極的に補正し、ON/OFFで劇的な変化を起したい時や、よりゲインの高い歪みエフェクトと組み合わせる場合などに効果的です。
LITTLE GREEN EMPHASERは広い帯域をカバーできるダイナミクスレンジを有しており、12弦ギターやローダウンチューニング、7弦、8弦、9弦ギターや、さらにはエレキベースでも最適に動作します。
エレキベースとLITTLE GREEN EMPHASERを組み合わせると、艶のある歪みの混ざったベーストーンを作ることができます。